遠眼鏡屋2

地球温暖化、気候変動

仏英においてガソリン車・ディーゼル車の禁止計画が発表された背後には、通称パリ協定がある。2015年12月に気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)で採択され、2016年11月に発効した国際条約である。
だが、この気候変動については、科学面や政治面で長年甲論乙駁が繰り返され、さまざまな局面を経て現在にいたっている。

何かの足しになるかも知れないから、管理人のつたないまとめを書いておく。

1.1970年代まで地球の寒冷化が心配されていたが、80年代になって突然気温上昇が見られ、温暖化が広く認識されたそうだ。

2.かねて戦後の復興期から先進国の高度成長期にかけて経済発展の負の要素、環境悪化が顕著になると、環境保護運動がひろがった。

3.こうした下地のなか、地球温暖化が危険な兆候との認識が広まり、温暖化の原因が人間の経済活動にともなう温室効果ガスに由来するとの見解を発表する科学者まで現れた。

4.これに対し、地球の歴史は氷河期・間氷期を含む多種類の寒冷期、温暖期を経て現在にいたっており、今目の前の気候変動が温暖化だとしても、それが人間の産み出す温室効果ガスのせいだという証拠はない、と反論する科学者も初めのうちは沢山いたが、やがて国連や欧米先進国の環境行政の専門家(多くは予算権限を握る事務屋さん)が温暖化危惧派に加わり、国連などを舞台に温暖化対策のための壮大なプログラムが実行されるにいたった。

5.その中心にいるのが、IPCC(The Intergovernmental Panel on Climate Change、気候変動政府間パネル)である。1988年、国連傘下のUNEPとWMOにより設立され、これまで五回の報告書を発表している。

6.ところが不思議なことに、90年代末から20年間地球の温度上昇が止まっているとの観測結果があちこちで見られるようになった。これに対し温暖化危惧派の人たちは、上昇過程の中休み(ハイエイタス)だと発言したり、地球温暖化が進んで取り返しがつかないことにならないように今から対策を打つべきだと一歩後退して、予防医学的な見地をのべたりしているようだ。

7.Google Trends で調べると、Global Warming(地球温暖化)と Climate Change(気候変動)の登場頻度に傾向的な変化が現れている。5年前は前者が、最近は後者が多用されるようになった。気候変動とは温暖化・寒冷化あるいは両者の間を激しく行ったり来たりする意味に使えるわけで、世界市民の意識の微妙な変化が伺えて面白い。

8.最後に管理人の印象。幸いこの問題は切羽詰まった状況にはないが、人間はすべて万一に備えるのが肝要であるから、引き続き注視することにしよう。 と書こうと先日までは思っていた。ところが、ここに無視できない見解のあることに気がついた。それは次回に。