遠眼鏡屋2

反転授業やブレンディッド学習といった新教育方法は大学教育にこそ向いているのではないか

我が国の科学研究が失速していると外国から指摘されたそうだ。
日本の科学研究は「失速」- 英科学誌
日本の科学研究はなぜ大失速したか 〜今や先進国で最低の論文競争力

科学と技術とは資源の少ない日本の生命線とも言われていたから、先行き心配なことだ。要するに国が大学などに振り向ける予算が横ばいのまま20何年を経てきたことが原因のようだ。国全体の経済がようやく水面に顔を出したばかりの現在、科学技術予算ばかりが急拡大というわけにいかにはいかないであろうから、根本的な制度改定などが必要で、ときどき聞こえてくる大学制度の大幅見直しの動きもそうした対応策の一つであったのだろう。

折から反転授業だとかブレンディッド・ラーニングという新しい教育手法が世間の耳目を集めているらしい。
反転授業をするまで気づかなかった、「先生・効率・予習」より大切なこと

トップ > 一気読みした!『ブレンディッド・ラーニングの衝撃』

反転授業は従来の対面授業と宿題の位置を反対にして基礎知識の習得は個別学習で行い、対面授業では知識獲得の確認と応用研究を行うという。またブレンディッド・ラーニング(blended learning)は反転授業より広く、学習者の裁量を重視した教育方法のようだ。要するに「学びの個人化」とのことだ。どちらもパソコンなど情報通信機器の活用を前提としている。

予算制限と生産性の高い教育という観点からはなかなか魅力的に見えるが、論者たちの関心は純粋に教育手段の新基軸の普及にあるようで、どちらかというと高等教育ではなく、初等中等教育を想い描いていると見える。しかし、素人の管理人には、人間として情緒精神も定まらない小学生・中学生の教育現場ではなく、大人になった高校生や大学生を対象にするならばこうした無機質な教授法は弊害少なく、相当の成果をあげるように思われる。