遠眼鏡屋2

熊本地震をめぐって

熊本地震にからめて日本列島の地下の構造を想像している(もちろん素人考えである)。
その前に、地震により被災された方々にお見舞いを申し上げる。特に運悪く亡くなられた方々にはご冥福を祈るばかりである。

さて、google で、「活断層構造線」を検索してみると、三番目あたりに「画像検索結果」というのがあって、クリックすると、芋づる式に百枚以上もありそうな沢山の地図が表示される。左右の山矢印を頼りに次々と眺めているうちに、ある事実に気がついた。

一つは、中央構造線の南方200Kmあたりをほぼ平行に海溝(トラフ)が走っていること、第二には関東以北を見ると太平洋を南北に日本海溝が走っているが、平行する位置に中央構造線が見られないことである。本当は北日本にも構造線はあるのが、いまだ発見されていないとも考えられるから、速断は禁物であるけれども、これら2つの気づきから出発してどんな仮説が可能であろうかと考えている。

一般に海溝型地震は異なるプレートが接する境界で片方の岩盤が他方の岩盤の下に潜りこむ際の歪(ひず)みがたまり限界を越えた段階で大地震・大津波を引き起こすのに対し、内陸の直下型地震活断層がズレて起きる地震であるから、発生の場所、時期を予測するのは極めて難しいと聞く。

しかし、今回の熊本地震南海トラフで起きる海溝型地震との関連で把握できないであろうか。東海・東南海・南海地震が今後30年位内に起きる確率は随分高いものであったと記憶する。フィリピンプレートに潜りこまれるユーラシアプレートには大きな歪みが溜まっているということであろう。その歪みの開放がトラフ側でなく、内陸側で起きたと考えられないであろうか。水深4000mの側の端でどんどん地球内に引き込まれるユーラシアプレートの内陸部の浅い部分(とはいっても地下10000mより浅い地層)が歪みの反動でひび割れを繰り返しているのではないか。

他方、東日本の海溝では、水深10000mでの岩盤の潜りこみが深いため、歪みの開放は内陸部にまで及ばずに同じ海溝部で生じるのではないか。つまり中央構造線と呼べるほどの断層の密集は起きにくいというわけだ。

下手な考え休むににたり、との言もあるから、この辺にするが、今回の熊本地震が10年まえの淡路神戸地震と相まって、太平洋側の地震のリスクを多少とも減殺(げんさい)する、あるいは発生の時期を多少遅らせることにつながるのではないかと想像している。

以上、一種の思考実験ということで。