遠眼鏡屋2

インパクトのある発言

文科省のひらいたある有識者会議で著名な経営コンサルタントが思い切った発言をしたことが大学関係者等で話題になったらしい。詳細はこちら および文中のリンク先を参照。

日々生産現場の声に接し、スキルの未熟な若手従業員の多さに解決策を大学教育に求めるというのはありそうな話である。しかし、スキルとして例示されている英語による地元説明力、簿記会計知識、コンピュータソフト利用の習得などは若者の即戦力化の武器になるとしても、それを大学の再構成で実現するというのはやはり飛躍のように感じる。

思うに人間がこの世を生きていくうえで修めるべき事柄は、
1.生産者として習得すべきこと
2.消費者・生活者として必要なこと
3.国の主権者として弁(ワキマ)えておくべきこと
4.人間としておさめるべきこと

に大別されるから、大学人たちが、1は生産現場におまかせして、自分たちは2〜4に注力したいというのはある程度納得できる事態であろう。いやむしろコンサルタント氏が列挙したスキルなどは、もっと早く小・中学校段階でマスターできるようにも感じる(管理人は中学1,2年次職業の時間に商業簿記の初歩を教えられた)。

百戦錬磨のコンサルタント氏がこれらの背景を知らぬはずはない。発言の場は、「実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関の制度化に関する有識者会議(第1回)」であったという。もしかしたら、招集した側の本意のありかを察知して、新たな高等教育機関なんぞ不要、既設の大学改革で十分と爆弾発言をしたのかも知れない。そうだとしたら、なかなかやるではないか冨山さん、ということになる。