遠眼鏡屋2

スコットランドの住民投票

急に盛り上がって、すぐに沈静化した話題に見えるが、Wikipediaなどを読むと、スコットランドは1707年イングランド王国とのいわば対等合併以来一定の自治権を賦与されてそれなりに上手くやってきた地域のようだ。特に産業革命期には主要産業が石炭であったこと、科学技術面で沢山の人材を輩出したことから、連合王国内では重きをおかれる存在であったと思われる。最近でも労働党の地盤として、ブレア、ブラウンの両首相を生んだ。

ただ、管理人が想像するに、サッチャー首相の自由主義的運営の結果、国策の方向が鉱工業から金融立国に変わるのにともない、労働組合の弱体化、社会保障の水準低下を通じて、イギリス社会での地位が低下しつつあった大衆層に不満が溜まり始めていたものと思われる。

今回の分離独立の否定で一応安定期にはいるであろうが、騒動の根が金融立国を目指す国策にある限り、産業立国という大衆の望むイギリスらしいあり方が薄れるのは避けがたく、将来今度はイングランドの大衆をも巻き込む形でなにか事が起きることもあるのではないか。

日本においてもこの点をじっくり考える必要があるように思う。