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燃料電池車のこと

「果報は5年待て」? 株式投資テーマの歴史に学ぶコツ 日経QUICKニュース(NQN) 編集委員 永井洋一 によると、いま株式市場での投資テーマには「燃料電池車、ロボット、東京五輪など」があるそうだ。後二者には納得できるのであるが、燃料電池車には、「またですかい」の感を禁じえなかった。

折から東京新聞電子版が報じている 燃料電池車 開発加速 国内3社 海外勢と提携 をみると、大手自動車メーカーが揃い踏みで燃料電池車開発を積極化するらしい。しかし、これといって新しい技術が開発されたというのではなさそうだ。中でもハイブリッド車の成功を謳歌しているトヨタが新たな展開もないままに新しい道に踏み出すのは何故だろうかと感じる。

燃料電池といえば、いわば水の電気分解の逆経路で、水素と酸素から水と電気を得るものだ。反応の過程で炭酸ガスなどを排出しないのが最大の売りらしいが、天然ガスや石油を使って水素を製造する段階で大量の温暖化ガスを出すことが知られている。化石燃料を原料としないで水素を作る方法はあるがコスト的には採算にのらないとのことだ。

また、これにくわえて、燃料電池車は水を排出しながら走行するわけだから、常時路面が濡れて危険であるし、冬季の北海道など寒冷地では凍結のため立ち往生の危険性もあるであろう。水を垂れ流さずに専用のタンクに貯水する方法もあるが、これでは燃費に悪影響もある。

ここで思いついたのが、長らく推進してきた電気自動車の壁に往生した国の産業政策立案者たちが、再度燃料電池車に焦点を当て始めたのかもしれないということだ。来年度以降の予算獲得をにらんでぶち上げたのであろう。産官共同のデモンストレーションでもあろう。これならトヨタが動くのも納得できる。

しかし、国の最終責任者である国民としては、冷静な目で事態の成り行きを見つめる必要があると思う。その冷静な目を養うのに参考になるページがある。
燃料電池車の普及よりも研究開発を
このサイトの管理人さんは燃料電池に並々ならぬ関心を寄せて沢山記事を書いておられる。大変勉強になる。ページの左エリアの下の方「記事検索」で燃料電池といれると、すべて読むことができる。