遠眼鏡屋2

双方とも触れたくなかったこと

理研の女性所員が同研究所の判断に異議申し立てを行いその説明の記者会見を開いた。中継は観なかったが、その後のニュースなどから推し量るに、予想通りの進行になったようだ。
何によらず劇場化の時代だから、記者のみなさんも張り切って質問していたが、問題の所員ご本人が難しい状況にもかかわらず冷静に対処していたのには好感をもった。といって発言内容を支持するものでもない。

さて、今日になるといろいろな反応がネットなどに寄せられている。読んでためになったものを二つ挙げてみる。
STAP細胞騒動に思う一民訴学者の感想
小保方さんの記者会見で号外が出る日本が平和すぎて頭痛が痛い。

前の執筆者がおっしゃるとおり、世間の耳目をあつめた論点は、
(1) 論文、特に早稲田の博士論文におけるコピペ問題。
(2) STAP細胞の実在性を報告する論文における主に画像の流用や切り貼り、改ざん
(3) そもそもSTAP細胞なるものの発見が事実であったか虚偽であったか

の三点であるのに対し、理研側も所員側も陳述したのは(2)の点だけであった。記者も世間も知りたいのは(3)であったが、はっきりした説明はなかった。

後の執筆者の論点はどうやら、「小保方さんの問題は当事者間で解決すれば良い」、「記者会見を行う必要は無かった」に尽きるとお見受けした。たしかに(2)がテーマであるのなら、本件は内部問題とすべきであったろう。

最後に管理人の印象を一つ。(3)の問題については、自分たち以外の第三者には重要情報をあたえてはならないという意味で理研も所員も利害を共有している感じがした。今は未完成だとしても、STAP細胞に一番近い所にいるのは自分たちだとの共通認識があるからではないか。
名誉の問題もさることながら、みごと成功した暁にはその特許権の重みは計り知れないであろう。