遠眼鏡屋2

理研問題

STAP細胞をめぐる話題については他人(ヒト)並みの興味をもって推移を眺めてきた。研究者個人あるいはそのグループに問題のあることは分かったのであるが、何か食い足りない感じが残っていた。そうしたところに二つの記事に出会った。
独立行政法人・理研の組織的欠陥
特定研究法人、理研の指定先送り

最初の記事は本来自由闊達な研究機関であるべき理研が橋本行革時に独立行政法人化して、成果を性急に求める企業に変わってしまったことに問題の根を見出している。それにくわえて、あとの記事によれば、理研があらたに始まる特定国立研究開発法人として認定されるのがしばらく見送りになったとのこと。一月もたてば、もうひとつの候補である産業技術総合研究所とともに無事認定され、大幅な予算増額を受けることになるであろうが、今回の理研側の拙速な対応がそれに絡んでのこととは誰もが思うことであろう。

理研というと、4,5年まえ民主党政権の時代、スーパーコンピュータの膨大な開発費(たしか1600億円)が話題になった時、理研側が大急ぎでノーベル賞級の大学者を集めてスパコンの必要性を訴えていたのを思い出す。あれなども文科省の予算獲得アピールの一環であったのだろう。

余談はともかく、今回の話題をとりまく議論の数々からは、わが国の科学研究の有様が垣間見えて、それなりに頼もしく感じたのも事実なのである。

広告を非表示にする