遠眼鏡屋2

「さかのぼり日本史」は終わるのかしら?

ウィキペディアによると2年まえから始まったNHKEテレの歴史教養番組だと。特にこの一年は外交史に焦点をあてていた。週一回30分、都合50回ほどの番組の殆どを録画してきた。四回で一テーマを構成していたから、日本外交史を通観したことになる。歴史資料や遺跡を眺めながらのキャスターとゲスト学者の対話は勉強になった。あらためて全部を時代順に観るつもりだ。

今週の番組では、縄文時代から弥生時代への移行はいつであったかについて取り上げていた。従来は紀元前500年頃に水稲栽培と鉄器をたずさえたグループが朝鮮半島から渡来し、この列島に先住していた縄文人と時に戦いを交えながら混交していったと考えるのが主流であったが、十年ほどまえに渡来の時期が紀元前1000に遡るとの新説があらわれたものの、鉄器渡来が中国より早くなるという矛盾があるため、1000〜500年の間がグレーゾーンになったという。

これを観ながら以前読んだ樋口先生だったかの著書を思い出した。先生によると、上記グレーゾーンの期間に中国江南の地で栽培農業で生きていた人々のうちの相当部分が戦乱を逃れて海に乗り出し、朝鮮半島南部や九州北部に到着し、水稲栽培を列島に広めたというものであった。同じ渡来人といっても出所はいろいろあるとは説得力のある話なことだ。

面白い番組だからずっと続けてほしいのであるが、番組表にカッコおわりと書いてあったのが気にかかる。

追加。50〜60年まえの教科書には弥生時代は紀元前200年頃始まったとあったと思うが、いつの間に500年になっていたのだろう。歴史学も進化するもんだな。