遠眼鏡屋2

小中学生の国際学力テスト

表題のテストで日本の子供たちの点数が多少上がったという。脱ゆとり教育の効果だと。

ゆとり教育というのも、とかく悪役を演じる羽目になって気の毒な気がするが、不完全な改革運動として皆の記憶に留めておくべきものと考える。

80年代の国中が元気であった頃には当面の受験戦争の弊害を回避するには知識でなく考える力・生き抜く力を子供たちに植え付けたいとの思惑(オモワク)が文部省にあったのが発端であったと思う。

ただ小学、中学を重点対象にしたのがまずかった。考えるための素材を仕込むのが小・中学の時期であるのに、その素材教育を減らして、さあ考えようというのが土台無理であったのだろう。

また、小・中学の知識教育が薄まった分、高等学校の学習密度が異常に高まってしまったのもまずかった。一時話題になった世界史など手間のかかる必修科目を未履修のまま単位を賦与するなどの苦肉の策も頻発した。いわゆる落ちこぼれの学生も増加したのでなかったか。

子供の脳味噌は吸い取り紙のようなもの。大人が非常識とおもう程大量の知識・素材の詰め込みも彼らには大して苦ではなく、むしろ自分に自信をつけ、性格までも前向きになったりするものだ。