遠眼鏡屋2

市場の調整能力

こんなことを書くと、それ市場原理主義の登場だ、と警戒/非難の目で眺める人が増えたように感じている。しかし、ある件で市場の調整力のすごさを見た思いなので記しておく。

ほかでもない電力需給のことである。関西電力管内の需給実績が事前見通しと大幅にくいちがった。要するに需要は過大に、供給力は過小に見積もっていたというのでマスコミやネットが批判しているが、もともと大飯原発の再稼動にもっていきたい関電と政府の政治的予測の要素が大であったから、こうなることはある程度織り込み済みであったと思っている。

しかし、需要が2010年比でマイナス15%を楽々とクリアしたのには驚いた人もあったのではないか。減少の要因として、猛暑の程度が2010年ほどでなかったこと、管内の企業・家計の節電努力の賜物との説明が多いようである。

どなたかが書いていたと記憶するが、この節電努力というのが、必ずしも無理をして苦しい中から行った節電ばかりではない点に注意したい。すなわち、エアコンの設定温度の若干の調整、こまめな電気器具のオン・オフに加えて、白熱電球や蛍光灯からLED電球への移行や再生エネルギーの活用など長期的なコストパフォーマンスを考えた合理的な経済行動が大幅な節電に結果したとおもう。

合理的な行動の見返りは、今後長期にわたって、企業・家計に恩恵となってもたらされるのは言うまでも無い。

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