遠眼鏡屋2

期待しつつ待つ

期待に待つの字が入っているのに、「期待して待つ」は妙な表現だが、それでもそう表現したい心境である。何のことかって。福島第一原発でやっと動きだした循環式冷却装置の首尾である。二日に一辺ぐらい、「きょうも途中漏水のため5時間ほど運転中止した」などの報道がなされるところをみると、まだ目論見(モクロミ)どおりに稼働していないようだが、時間とともに稼働率は改善するだろう。

すでに十万トン単位で溜まっている汚染水に毎日4、5百トンもの新たな汚染水が加わる事態を国民の誰もが心配して見つめてきたことだろう。循環冷却が機能すれば、十万トンは一気に数百トンの廃棄物の問題にかわる。相変わらず濃い放射線は出ているが、それでも取り扱い易さは比較になるまい。

そして何より海の汚染がもうこれ以上は進まないという安心感は何物にも代えがたい。誰も口にせず、また政府も気にしていない素振りでじつは心配で目立たぬように水産大(現海洋大?)の調査船からの報告を待っているようだ。太平洋上には米海軍の調査船もいる。

海で拡散した汚染は、残念ながら生物濃縮を通じて、魚類・海産物ではふたたび無視できない汚染レベルになるとも聞くにつけ、汚染源の元が断たれるのが待たれる。

原発の現場の人たちには頑張ってほしい。感謝しつつ見守っている。

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