遠眼鏡屋2

政治経済

海洋熱塩循環の実態をもっと調べてみたら如何

メキシコ湾流は正確に言うと、大西洋の北半球部分を時計回りに流れる海流の一部分(暖流)の名称である。この海流のエンジンは偏西風と赤道を東から吹く貿易風である。風の力をかりるところから風成循環とも呼ぶそうだ。ところが1980年代にある仮説が広…

異常気象の淵源を訪ねてみる

関東地方では今年も天候不順が続いている。異常気象と呼べるだろう。天気キャスターの人たちの解説から想像するに、日本列島の上空5000から10000mあたりに、冬でも夏でも強い寒気団が頻繁に訪れるようになったことが諸現象の背景にあると感じられ…

地球温暖化、気候変動

仏英においてガソリン車・ディーゼル車の禁止計画が発表された背後には、通称パリ協定がある。2015年12月に気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)で採択され、2016年11月に発効した国際条約である。 だが、この気候変動については、科学面や政治面で長…

Well to Wheel (油井から車輪まで) が大切

前回の記事では、電気自動車(Electric Vehicle)と燃料電池車(Fuel Cell Vehicle)とハイブリッド車(Hybrid Vehicle)・プラグインハイブリッド車(Plugin Hybrid Vehicle)を横一線に並んだものとして表現した。しかし実は燃料電池車については疑念をも…

ガソリン車・ディーゼル車廃止の潮流が明らかになってきた

今月にはいってフランスのマクロン政権が2040年までにガソリン車・ディーゼル車の販売停止を発表したと思ったら、今度は英国政府もほぼ同趣旨の方針を発表するという。しかも販売停止のなかには、日本特にトヨタが得意とするHV(ハイブリッド車)も含ま…

都民の総意として豊洲に移転するのが望ましい

豊洲の市場予定地の地下水が予想以上に汚染されているのが明らかになって、これを移転の是非にどう結びつけるかで意見が割れている。地下水が汚れているといっても、その地下水を市場で使うのでないからあまり神経質になる必要がないというのが専門家や識者…

原爆投下についてのアメリカ市民の考え方

1945年9月 2015年7月 原子爆弾を使うべきでなかった 4% 15 最初に人口過疎地に警告投下すべきであった 14 32 広島と長崎への計2発の投下は妥当であった 53 28 もっと多くの原爆を投下すべきであった 23 3 出典: Would the U.S. Drop the Bomb Ag…

「原発メルトダウン危機の88時間」をみて(*1)

3月13日にNHKの地上波で「原発メルトダウン危機の88時間」(前後編あわせて90分)を放送していたのをあとで知って、DailyMotionで観た。2011年から5回にわたって放送されたメルトダウンシリーズの総集編といえる内容であった。過去5回の放送はそれぞれテーマ…

例の松村さんの対談記事

必ずしも「なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか」の後半だけを抽出したものではないようだが、機関投資家で長年債券投資にかかわった専門家との対談だけに読ませる。 債券市場のプロは、異次元金融緩和の弊害を理解している【特別対談・前篇】林…

生産局面に偏(カタヨ)った技術の適用が経済に悪影響を及ぼしている ーー 賢者の石を求める

財政金融政策の内需拡大効果が一向にはかばかしくないように見える点についても触れなくてはなるまいが、これに関しては、たくさんの論説があるので、管理人のでる幕はない。もっと違った側面から現状を眺めてみる。「なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に…

ストロー現象とDID ーー 賢者の石を求める

前回紹介の記事では、識者のお二人が地方再開発の選択肢が相当少ないことを語っていて、苦い思いで読んだ人もいるのではないか。管理人は東京などの大都会との連絡が便利になりすぎた結果としてのストロー現象が経済活動や人口の減少にとどまる段階から有力…

賢者の石を求める(3)

前回は長期的視点にたって外需拡大の可能性の一例を示してみた。 では、内需に拡大の余地はないのであろうか。これからも市場のメカニズムの力で新製品の開発・普及やこれまでとは違うビジネスモデルによる新たな需要創造は続くであろう。問題はその量的な規…

賢者の石を求める(2)

著者松村氏の用意した注目点、1)人口減少、2)デジタル革命のもたらすデメリット、3)経済的需要の飽和、に沿って考えるとして、今回は、3)の問題について書いてみる。というのも、おりから中国のご発声によるAIIBが世界の注目を浴びているからだ(そ…

賢者の石を求める(1)

3月8日のエントリで松村嘉浩著「なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?ーー数千年に一度の経済と歴史の話」の簡略版を紹介する際、言い切リすぎの感ありとの印象を書いた。いま読むと悪口を書いたようで気持ちが悪いので、もう少し敷衍(フエン…

ブックマーク・データベースの件数が1万を超えた

個人的にブックマークをデータベース化して日々蓄積をふやしていることについては以前にも書いた。その登録記事の数が1万件を超した。 Firefox でいろいろなオンラインページを訪問していて、後で読もうと思った記事は、即 Ctrl+D → Enter で保存する。二日…

松村嘉浩著「なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?ーー数千年に一度の経済と歴史の話

上記図書の前半部分の簡略版ということで、おもしろく読んだ。 【第1回】Seminar No.1『進撃の巨人』はなぜ売れたのか? 【第2回】Seminar No.2これからは『鉄腕アトム』が人類を不幸にする 【第3回】Seminar No.3『セックス・アンド・ザ・シティ』のキャリ…

ギリシャの困難

EU、ECB、IMFからのギリシャへの金融支援は2月末が期限であるそうだ。緊縮財政がうまく行き、通貨ユーロの危機も遠ざかったとおもっていたら、ギリシャ国民の我慢の限界がきたようで、急に問題化している。欧州が抱える二つの火種 ギリシャ「3月危…

イスラム国

【2015年、中東情勢はどうなる?】日本人も信じ恐れる「イスラム国」の虚像と実像残酷な神のベールに包まれた真の素顔と目的は? ――酒井啓子・千葉大教授に聞く久しぶりに酒井さんのきっぱりとした解説を読ませてもらった。写真、大御所の雰囲気が出てきた。

金融緩和拡大とGPIF運用基準の積極化を評するある海外の眼

フィナンシャルタイムズに FT Alphavill という金融専門家向け情報サービスがあるそうで、それが先ごろの日本の金融政策変更について短評したのを翻訳紹介したブログ記事を見つけた。 アベプットのロールオーバー? ブログ主さんに感謝しつつ読み進むと、そ…

金融市場

原油価格が下落している。 原油価格の低迷がもたらす物価下落と需要減退の不安 下落の要因として、記事は世界経済の成長鈍化と原油の供給過剰を挙げ、もしOPECの減産がないなら、WTI1バレル70ドルもあるとしている。ではその先60ドル、50ドルと下がり…

インパクトのある発言

文科省のひらいたある有識者会議で著名な経営コンサルタントが思い切った発言をしたことが大学関係者等で話題になったらしい。詳細はこちら および文中のリンク先を参照。日々生産現場の声に接し、スキルの未熟な若手従業員の多さに解決策を大学教育に求める…

イギリスを理解するためにもう一題

先にスコットランドの住民投票 でイギリスの金融立国路線が良いことばかりをもたらしたのではない点を指摘した。 これには反論もあるであろう。例えばこれだ。 英国に深刻な被害を及ぼしかねない愁苦主義 こんなに素晴らしい国なのに、なぜ不満だらけなのか…

お三方の笑顔がいい

めでたいことである。 日本の3氏に2014年度ノーベル物理学賞—青色LEDの開発でもう一つ感慨がある。中村さんが日本を出て、15年ちかくになるのだと。当時経済界もマスコミも同氏には冷ややかな目線を送っていたとおもう。が、日経までがいまではこうなった…

イギリスを理解するための記事二題

金融立国イギリスと製造業 【海外】 なぜイギリス人はこんなにも貧しくなったのか?

スコットランドの住民投票

急に盛り上がって、すぐに沈静化した話題に見えるが、Wikipediaなどを読むと、スコットランドは1707年イングランド王国とのいわば対等合併以来一定の自治権を賦与されてそれなりに上手くやってきた地域のようだ。特に産業革命期には主要産業が石炭であったこ…

吉田調書

朝日新聞の誤報がきっかけになったからであろう、福島第一原発事故についての吉田調書その他が公表された。吉田調書:公開された福島第1原発・政府事故調の主な調書(要旨) いずれリンク切れになるので、HTMLで保存した。また、関連記事に並んでいる調書pdf…

足元の景気が

消費増税の影響で足元の景気が想定以上に悪化しそうだ。 ブックマークDBの検索で関連記事を検索できる。 1.「景気」(または)「GDP」 2.「消費」(または)「生産」

燃料電池車のこと

「果報は5年待て」? 株式投資テーマの歴史に学ぶコツ 日経QUICKニュース(NQN) 編集委員 永井洋一 によると、いま株式市場での投資テーマには「燃料電池車、ロボット、東京五輪など」があるそうだ。後二者には納得できるのであるが、燃料電池車に…

東名高速の交通量が相当減っている

先週所要で静岡と岡崎に行ってきた。往路は第一東名、帰路は第二東名を使ったのであるが、4月に同じ道を通った時に比べて、トラフィックの量が随分少ないのを感じた。静岡までは早朝、岡崎には昼ごろ、帰路は夕刻であった。3経路とも妙にすいていたので、…

賢人は哲学する

面白くためになる記事ふたつ。 ウクライナ問題、「苦しいのは実はプーチン」ではないか? 田中良紹:麻生「ナチス」発言を今一度考えてみる 哲学するとは、すべてを繰り返し疑い、次から次へと現れてくる諸現象を辻褄のあう形で説明することだ、と考えている…