遠眼鏡屋2

政治経済

地球温暖化、気候変動

仏英においてガソリン車・ディーゼル車の禁止計画が発表された背後には、通称パリ協定がある。2015年12月に気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)で採択され、2016年11月に発効した国際条約である。 だが、この気候変動については、科学面や政治面で長…

Well to Wheel (油井から車輪まで) が大切

前回の記事では、電気自動車(Electric Vehicle)と燃料電池車(Fuel Cell Vehicle)とハイブリッド車(Hybrid Vehicle)・プラグインハイブリッド車(Plugin Hybrid Vehicle)を横一線に並んだものとして表現した。しかし実は燃料電池車については疑念をも…

ガソリン車・ディーゼル車廃止の潮流が明らかになってきた

今月にはいってフランスのマクロン政権が2040年までにガソリン車・ディーゼル車の販売停止を発表したと思ったら、今度は英国政府もほぼ同趣旨の方針を発表するという。しかも販売停止のなかには、日本特にトヨタが得意とするHV(ハイブリッド車)も含ま…

都民の総意として豊洲に移転するのが望ましい

豊洲の市場予定地の地下水が予想以上に汚染されているのが明らかになって、これを移転の是非にどう結びつけるかで意見が割れている。地下水が汚れているといっても、その地下水を市場で使うのでないからあまり神経質になる必要がないというのが専門家や識者…

原爆投下についてのアメリカ市民の考え方

1945年9月 2015年7月 原子爆弾を使うべきでなかった 4% 15 最初に人口過疎地に警告投下すべきであった 14 32 広島と長崎への計2発の投下は妥当であった 53 28 もっと多くの原爆を投下すべきであった 23 3 出典: Would the U.S. Drop the Bomb Ag…

「原発メルトダウン危機の88時間」をみて(*1)

3月13日にNHKの地上波で「原発メルトダウン危機の88時間」(前後編あわせて90分)を放送していたのをあとで知って、DailyMotionで観た。2011年から5回にわたって放送されたメルトダウンシリーズの総集編といえる内容であった。過去5回の放送はそれぞれテーマ…

例の松村さんの対談記事

必ずしも「なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか」の後半だけを抽出したものではないようだが、機関投資家で長年債券投資にかかわった専門家との対談だけに読ませる。 債券市場のプロは、異次元金融緩和の弊害を理解している【特別対談・前篇】林…

生産局面に偏(カタヨ)った技術の適用が経済に悪影響を及ぼしている ーー 賢者の石を求める

財政金融政策の内需拡大効果が一向にはかばかしくないように見える点についても触れなくてはなるまいが、これに関しては、たくさんの論説があるので、管理人のでる幕はない。もっと違った側面から現状を眺めてみる。「なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に…

ストロー現象とDID ーー 賢者の石を求める

前回紹介の記事では、識者のお二人が地方再開発の選択肢が相当少ないことを語っていて、苦い思いで読んだ人もいるのではないか。管理人は東京などの大都会との連絡が便利になりすぎた結果としてのストロー現象が経済活動や人口の減少にとどまる段階から有力…

賢者の石を求める(3)

前回は長期的視点にたって外需拡大の可能性の一例を示してみた。 では、内需に拡大の余地はないのであろうか。これからも市場のメカニズムの力で新製品の開発・普及やこれまでとは違うビジネスモデルによる新たな需要創造は続くであろう。問題はその量的な規…

賢者の石を求める(2)

著者松村氏の用意した注目点、1)人口減少、2)デジタル革命のもたらすデメリット、3)経済的需要の飽和、に沿って考えるとして、今回は、3)の問題について書いてみる。というのも、おりから中国のご発声によるAIIBが世界の注目を浴びているからだ(そ…

賢者の石を求める(1)

3月8日のエントリで松村嘉浩著「なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?ーー数千年に一度の経済と歴史の話」の簡略版を紹介する際、言い切リすぎの感ありとの印象を書いた。いま読むと悪口を書いたようで気持ちが悪いので、もう少し敷衍(フエン…

ブックマーク・データベースの件数が1万を超えた

個人的にブックマークをデータベース化して日々蓄積をふやしていることについては以前にも書いた。その登録記事の数が1万件を超した。 Firefox でいろいろなオンラインページを訪問していて、後で読もうと思った記事は、即 Ctrl+D → Enter で保存する。二日…

松村嘉浩著「なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?ーー数千年に一度の経済と歴史の話

上記図書の前半部分の簡略版ということで、おもしろく読んだ。 【第1回】Seminar No.1『進撃の巨人』はなぜ売れたのか? 【第2回】Seminar No.2これからは『鉄腕アトム』が人類を不幸にする 【第3回】Seminar No.3『セックス・アンド・ザ・シティ』のキャリ…

ギリシャの困難

EU、ECB、IMFからのギリシャへの金融支援は2月末が期限であるそうだ。緊縮財政がうまく行き、通貨ユーロの危機も遠ざかったとおもっていたら、ギリシャ国民の我慢の限界がきたようで、急に問題化している。欧州が抱える二つの火種 ギリシャ「3月危…

イスラム国

【2015年、中東情勢はどうなる?】日本人も信じ恐れる「イスラム国」の虚像と実像残酷な神のベールに包まれた真の素顔と目的は? ――酒井啓子・千葉大教授に聞く久しぶりに酒井さんのきっぱりとした解説を読ませてもらった。写真、大御所の雰囲気が出てきた。

金融緩和拡大とGPIF運用基準の積極化を評するある海外の眼

フィナンシャルタイムズに FT Alphavill という金融専門家向け情報サービスがあるそうで、それが先ごろの日本の金融政策変更について短評したのを翻訳紹介したブログ記事を見つけた。 アベプットのロールオーバー? ブログ主さんに感謝しつつ読み進むと、そ…

金融市場

原油価格が下落している。 原油価格の低迷がもたらす物価下落と需要減退の不安 下落の要因として、記事は世界経済の成長鈍化と原油の供給過剰を挙げ、もしOPECの減産がないなら、WTI1バレル70ドルもあるとしている。ではその先60ドル、50ドルと下がり…

インパクトのある発言

文科省のひらいたある有識者会議で著名な経営コンサルタントが思い切った発言をしたことが大学関係者等で話題になったらしい。詳細はこちら および文中のリンク先を参照。日々生産現場の声に接し、スキルの未熟な若手従業員の多さに解決策を大学教育に求める…

イギリスを理解するためにもう一題

先にスコットランドの住民投票 でイギリスの金融立国路線が良いことばかりをもたらしたのではない点を指摘した。 これには反論もあるであろう。例えばこれだ。 英国に深刻な被害を及ぼしかねない愁苦主義 こんなに素晴らしい国なのに、なぜ不満だらけなのか…

お三方の笑顔がいい

めでたいことである。 日本の3氏に2014年度ノーベル物理学賞—青色LEDの開発でもう一つ感慨がある。中村さんが日本を出て、15年ちかくになるのだと。当時経済界もマスコミも同氏には冷ややかな目線を送っていたとおもう。が、日経までがいまではこうなった…

イギリスを理解するための記事二題

金融立国イギリスと製造業 【海外】 なぜイギリス人はこんなにも貧しくなったのか?

スコットランドの住民投票

急に盛り上がって、すぐに沈静化した話題に見えるが、Wikipediaなどを読むと、スコットランドは1707年イングランド王国とのいわば対等合併以来一定の自治権を賦与されてそれなりに上手くやってきた地域のようだ。特に産業革命期には主要産業が石炭であったこ…

吉田調書

朝日新聞の誤報がきっかけになったからであろう、福島第一原発事故についての吉田調書その他が公表された。吉田調書:公開された福島第1原発・政府事故調の主な調書(要旨) いずれリンク切れになるので、HTMLで保存した。また、関連記事に並んでいる調書pdf…

足元の景気が

消費増税の影響で足元の景気が想定以上に悪化しそうだ。 ブックマークDBの検索で関連記事を検索できる。 1.「景気」(または)「GDP」 2.「消費」(または)「生産」

燃料電池車のこと

「果報は5年待て」? 株式投資テーマの歴史に学ぶコツ 日経QUICKニュース(NQN) 編集委員 永井洋一 によると、いま株式市場での投資テーマには「燃料電池車、ロボット、東京五輪など」があるそうだ。後二者には納得できるのであるが、燃料電池車に…

東名高速の交通量が相当減っている

先週所要で静岡と岡崎に行ってきた。往路は第一東名、帰路は第二東名を使ったのであるが、4月に同じ道を通った時に比べて、トラフィックの量が随分少ないのを感じた。静岡までは早朝、岡崎には昼ごろ、帰路は夕刻であった。3経路とも妙にすいていたので、…

賢人は哲学する

面白くためになる記事ふたつ。 ウクライナ問題、「苦しいのは実はプーチン」ではないか? 田中良紹:麻生「ナチス」発言を今一度考えてみる 哲学するとは、すべてを繰り返し疑い、次から次へと現れてくる諸現象を辻褄のあう形で説明することだ、と考えている…

終身雇用を前提とする社会がベストではないということ

デフレ経済を招いた原因は需要不足だとする声は多いが、管理人は隣国の安い製品の大量流入がもっと大きな要因だと思ってきた。だが、ここに日本の雇用制度もデフレの原因だとする見方があった。 “本丸”としての労働市場改革何事にも耐用年数がある。昭和前期…

中国の新体制は尖閣をどう捉え直すか

焦点:中国新体制が尖閣問題で沈静化模索か、タカ派と一線前都知事の冒険主義から始まり前首相の勝負時の迷いから思わぬ迷路に入り込んだ尖閣危機であったといえよう。両国それぞれ大きな痛みからの脱出策を模索しているにちがいないが、何といっても今のと…

青森から福島まで高さ30mの植林防潮堤を築造する運動

被災地の瓦礫から防潮堤をつくる「森の長城プロジェクト」を応援しよう どこかのブログでも震災瓦礫処理の一案として防潮堤や河川堤防を提唱していた。もう国民運動としてこのような妙案が提案されているとは。些少であるが協力しようと思った。田中さんが指…

昨秋のレアアース報道は間違っていたと

昨10月世界のレアアース貿易で圧倒的な比重をしめる中国からの輸出が急減したことが報じられ、その原因は大需要家の一つ日本がレアアース買い付け先の多様化をはかり、かつレアアースを使用しなくてすむ技術開発を進めたことにあるとのことであった。管理…

FTA、EPA、TPP の勉強

表題は奥深いテーマ。特に TPP は多岐にわたって分かりにくい。 出典不明であり、注記などからは多分にバイアスを感じるが、簡便に要点がわかるファイルを見つけたので掲げておく(pptファイルだから、MS Office などオフィスソフトがあれば開くことができる…

賽は投げられた、、、か

Japan and United States Reaffirm Their Close Ties In a joint statement, the two governments agreed that if Japan does participate in the trade talks, there would be no exemptions stopping discussions on any products, a starting point the U…

政治認識vs歴史認識

先週NHKのニュースでも報じられていたワシントンポストの署名記事のことである。 Japan must face the past管理人のこの意見への感想は、政治的認識としては肯定できるが、文末に典型的にみられる歴史認識としては食い足りないなというものだ。論者はそれ…

インタゲ派とリフレ派(後)

2000年代半ばにようやく景気は底打ちした(つまり流動性の罠から脱出した)わけであるが、この原因について日本では、銀行等の不良債権処理が進み金融市場の正常化ができたからとする見方が多かった。が、アメリカの専門家などは、安い円相場(対ドル1…

インタゲ派とリフレ派(中)

リフレ派といえども適度のインフレーション実現を重点目標とする点ではインタゲ派と異ならない。しかし彼らの場合、目標にいたる途中のプロセスに並々ならぬ関心を寄せているように見える。もともとリフレーションは有効需要の増減による景気安定化政策の一…

インタゲ派とリフレ派(前)

元来、高インフレ経済の沈静化目標として考えられてきたインフレターゲットを1990年代の日本のように通常の経済金融政策では打つ手のないほどに湿った状態から反転活性化させる手段に使えるのではないかと提案したのはバーナンキやクルーグマンといった…

金融緩和とインフレーション

よく知られているように今の金利水準は短期金利(日銀政策金利=無担保コールレート翌日物)がほぼゼロ%、長期金利(10年物国債)が0.8%ほどと歴史的に非常に低い水準にある。長い期間低成長を続けているわが国経済において、短期より長期が高いイー…

確実な果実

前回はインフレターゲット政策について、経済(景気)の状態が現在より相当程度改善し、失業者は減り、所得もあがり、企業も儲かる、一言でいえば経済の成長を回復できるのかという観点から考えた。その結果、かならずしも確実に「良い状態」が実現するとは…

スタグフレーション

朝の寝床でふと思った。自民党の安倍さんからの日銀への圧力は強いらしく、白川さんが押し込まれているようだ。結局中央銀行の存在意義についての二つの考え方の違いと感じる。一つは「通貨の価値と通貨システムを守る」との考え、二つは「通貨価値、通貨シ…

下世話な話で恐縮であるが

野田さんに向けた最後っ○が三発あったとおもうなあ。1.有権者が野田さんを見限ったこと 彼がさんざん放ってきたガス攻撃への国民からの最後っ○。 2.落選閣僚の最後の記者会見 選挙が後倒しになったら彼らの得票はさらに少なくなっただろうに。 3.財務…

熱気なき大勝だとか

安倍さんの硬派の発言は選挙期間中ゆえのものと思うが、諸外国は懸念しているようだ。前回首相になったときは前任の小泉さんと違って靖国参拝を自粛したと記憶するが、今度も大局にたった大人の対応を期待しよう。

選挙では争点をめぐる意思判断をしめすこと

いつもより気ぜわしい年末である。家中の整理整頓、大掃除、それに年賀状を書かなくてはならないところに、総選挙である。テレビには各党の党首などがいろいろ主張を述べているのだが、「景気を良くします」とか「国を守ります」とかの課題を述べるにとどま…

TPPは洞ヶ峠を決め込んだらいかが

アメリカとオーストラリアの間の話し合いが縺(モツ)れてしまい、TPP交渉が進んでいないという噂をきいたのだが、細部のもつれなのか、それとも大きな枠組み段階で意見がまとまらないのか。わが国としては、「そーれ見ろ、日本抜きでは話はすすまないだ…

「維新」と「太陽」が合流とか

80歳、何でもありの慎太郎さんが橋下さんたちと一緒に選挙を戦うらしい。原発や消費税、TPPなどの争点は問わないことにしての合流だから、あくまで選挙区調整が主眼の結婚と見てよいであろう。ま、それでも、強力な自公民連帯の雲行きの中では止むを(…

ノーランチャート

選挙が近づくと管理人は自分の政治的な立ち位置をふり返る。その時々の争点や状況に応じて立ち位置は結構揺れ動く。わけが分からないこともある。そんな時ヨスガとなるのがノーランチャートだ。 ウィキペディアや 本当の右翼・左翼はこういう図で示される!…

デフレ脱却問題、面白グラフ

デフレの責任は誰にあるのか 政府・日銀「共同文書」の奇妙さ デフレ脱却の必要性はもう5年以上まえから唱えられていると思うが、先だっての政府日銀の共同文書でも改めて取り上げられている。担当相の前原さんのたっての願いというので渋々白川日銀総裁も…

ある記事

東京新聞(電子版)の筆洗にあった記事ベタな記事で読みにくいので、適当に段落づけをしてみる。 森喜朗元首相が産経新聞のインタビューに興味深い内情を暴露していた。昨年四月の都知事選に出馬する意思のなかった石原慎太郎知事を、前自民党幹事長で長男の…

前回の補足

前記事で、安定結婚問題と求人求職問題が一見似ているという趣旨のことを書いた。それの補足。どちらもマッチング理論の適用が可能な意味で似ている。だがリシャッフルが必要となる頻度が違うという意味で「一見」似ていると表現した。特に求人求職について…